AWSの新リージョン開設計画(チリなど南米・アジア・中東地域)
AWSは2026年末までにチリに新たなインフラストラクチャ・リージョンを開設する計画を発表しました。チリリージョンは3つのアベイラビリティゾーンで構成され、既存の36リージョン・114ゾーンに加わります。さらに、ニュージーランド、サウジアラビア、台湾、欧州ソブリンクラウドなどで5つの新リージョンと16のアベイラビリティゾーンを追加予定です。これにより、グローバルでのAWSのインフラ拡充が加速します[1]。
新サービス・機能リリース
-
第2世代AWS Outpostsラックの一般提供開始
最新のx86 EC2インスタンス搭載、ネットワーク高速化、vCPU・メモリ・帯域幅が2倍に向上し、パフォーマンスが40%改善。オンプレミス環境での超低レイテンシー処理に最適化されています[6]。 -
Amazon CloudFront SaaS Managerのリリース
SaaSプロバイダーやウェブホスティング事業者向けに、複数顧客ドメインのコンテンツ配信管理を効率化。高性能配信とエンタープライズグレードのセキュリティを提供しつつ運用負荷を軽減します[6]。 -
Amazon Q Developer CLIのModel Context Protocol(MCP)対応
開発者が外部データソースやツールと連携し、より豊かなコンテキストを持つAI開発ワークフローを実現可能に。MCPはAIモデルと外部APIの安全かつ標準化された連携を促進するオープンプロトコルです[6][9]。
AWSパートナー関連ニュース
-
クラスメソッドが「Consulting Partner of the Year – Japan」を受賞
日本におけるAWS最優秀SIパートナーとして、5,000社以上の導入支援実績と3,500以上のAWS認定資格保有者を擁する技術力が評価されました[2]。 -
AWSとAmplitudeの戦略的提携
デジタル分析プラットフォームのAmplitudeがAWSと提携し、顧客体験向上のための共同ソリューション開発を推進。これにより、顧客行動の深い理解とデータ駆動型意思決定が加速します[3][4]。
AWS活用事例
- ソニー銀行の勘定系システムをAWSクラウド上に刷新
富士通と協業し、AWSの東京・大阪リージョンを活用したマルチリージョン構成で次世代デジタルバンキングシステムを構築。マイクロサービス化により迅速なサービス展開と柔軟な改良が可能に。CO2排出量も9割削減する環境配慮型のクラウド移行です[5]。
日本市場における生成AI・DX推進支援
AWSジャパンは主要パートナーと協業し、クラウド上での生成AIサービス提供やレガシーマイグレーション支援を強化。日本企業のDX推進を加速させる取り組みを進めています[8]。
これらの動きは、AWSがグローバルでのインフラ拡充と先進技術の提供を加速しつつ、日本市場でも生成AIやDX支援に注力していることを示しています。最新のサービスリリースやパートナーシップ強化により、企業のクラウド活用の幅が広がっています。
(情報は2025年5月8日〜9日付のAWS公式発表や一次ソースを中心に整理しました)[1][2][3][5][6][8][9]