新型量子チップ「Ocelot」の発表と解説
AWSは2025年5月7日、量子コンピューティング分野で新型量子チップ「Ocelot」を発表しました。このチップは量子エラー訂正の実装コストを従来比で最大90%削減できる革新的な技術を搭載しています。AWSは2019年から「Amazon Braket」という量子コンピュータをクラウド経由で利用できるサービスを提供しており、今回の「Ocelot」はAWS量子コンピューティングセンターの研究チームが開発したものです。AWSは超伝導を用いた量子コンピューティングの研究も進めており、長期的には独自の量子コンピューティング構築を目指しています[2][3]。
第二世代AWS Outposts Rackのリリース
2025年5月7日、AWSは第二世代の「AWS Outposts Rack」をリリースしました。これはオンプレミス環境でAWSのクラウドサービスを利用可能にするハードウェアで、第一世代に比べて対応サービスに一部違いがあります。例えば、第二世代ではAmazon S3やRoute 53 Resolver、AWS Elastic Disaster Recoveryが現時点で未対応ですが、Amazon EC2、ECS、EKS、RDSなど主要サービスは利用可能です。今後のアップデートで対応サービスの拡充が期待されています[6]。
ソニー銀行の勘定系システムがAWS上で稼働開始
ソニー銀行は2025年5月6日、富士通の次期勘定系システム「Fujitsu Core Banking xBank」を採用し、AWSクラウド上に次世代デジタルバンキングシステムを構築、稼働を開始しました。マイクロサービスアーキテクチャを採用し、迅速なサービス開発・改良を実現。AWSの東京・大阪リージョンのマルチリージョン構成により高いレジリエンシーを確保しています。また、クラウド化によりCO2排出量を約90%削減するなど環境負荷軽減にも寄与しています[8][9]。
AWSのグローバルインフラ拡大:チリに新リージョン開設へ
アマゾンはチリにAWSリージョンを新設する計画を発表し、40億ドルを投資します。これはラテンアメリカ地域の技術インフラ強化を目的としたもので、AWSのグローバルクラウドインフラ拡大の一環です。なお、2025年第1四半期のAmazon全体の収益は予想を上回ったものの、AWSの成長はやや鈍化しているとの分析もあります[4]。
ServiceNowとのパートナーシップ強化によるリアルタイムデータ統合ソリューション
2025年5月7日、AWSはServiceNowと協業し、リアルタイムの双方向データ統合と自動化ワークフローを提供する新ソリューションを発表しました。これにより、企業はAWSのAmazon RedshiftデータとServiceNowのデータを相互に活用し、IT運用や顧客サービスの効率化と高度な分析を実現します[5]。
これらの情報はすべて2025年5月7日〜8日の一次ソースや公式発表に基づいています。AWSは量子コンピューティングやハイブリッドクラウド、金融システムのクラウド移行、グローバルリージョン拡大、企業向けデータ統合など多方面で最新サービスと技術革新を推進しています。